二対一のパラダイス
高校の夏休みといえば
宿題として出されれる4stepや青チャートを夏休み最終日まで溜めにため、最後の一日で鬼のように答えを写す。
全く模範解答どうりだと怪しいから、少しだけミスるようにかく。
ワザとミスる
あ~ここの符号だったのかぁw 気づかなかったぁw とかブツブツ言いながら程よい感じでミスを混ぜつつ提出ノートを作り上げていく・・・
そんなことを約三回経験し、コピーライターマスターの称号が見え隠れしてきた高2の夏
若かりし頃の木村少年は密かに高校の敷地内から七夕祭りの花火を優雅に満喫する計画
略して七夕in〇高projectを立案、始動に向けてエネルギーを注いでいた
高校二年生なんて、高校生活にもいい感じで慣れ(だらけ)、受験のプレッシャーもない時期なのだ
宿題が自らの覇道の前に立ちはだかろうとも、少年は己の欲望が赴くままに夏を満喫し、遊び倒す気満々でいた(そしてゆくゆくは長い長い浪人生活を送る("^ω^)
とにもかくにも、この頃の俺は、受験なんて高校入試の感じでなんとかなるサー♪的な考えを持っていたため、親にも内緒で夜の学校に本気で侵入しようとしていた
今回のメタルギアソリッド エピソードインハイスクールの登場人物は以下の三人である
エージェント№1 高校の後輩の女の子にあんなことやこんなこと系の暴力を振るい、親にぶたれて校長にもぶたれたイケメンH君(クズ。現在学校の先生になるため頑張ってるらしい…心配
エージェント№2 中学の外の時に芝刈り機がうるさいって言っただけで三年間ワッキーっていわれ続けたM君(クズ。現在バーを経営してるらしい。パズドラの課金厨。俺はガチャだけじゃなくて経済も回してるんだ!ってドヤってた…心配
エージェント№3 木村君(クズ。どうしようもないこの記事の著者…心配
…まぁクズしかいなかったわけですよw
そんなクズの集団に夜の学校に侵入する勇気などあるはずもなく、人一人がギリギリ通れるだけのフェンスの穴の前までは行ったものの
チキって普通に花火を見ようという方向にシフトする流れとなってしまった
木村少年はふてくされていた
せっかく計画立てたのに、こんな人ごみの中で花火見たくないと
いつになくブヒブヒ文句をたれていたのだろう
見かねたH君僕に魔法の言葉をかけてくれた
「んじゃ、ナンパする?」
ナンパ?
それって渋谷とかで行われてるあのナンパ?
そんなレベルだった
おそらくM君も同じような感じだったと思う
ポカーンとしている二人をよそに、狼となったH君は次々と女性に話しかけていった
しかし、彼の努力も虚しく
気付けば花火が終わって皆帰路についていた
今度はH君がふてくされ始めた
屋台でかったフランクフルトをモグモグしながら串を振り回して悔しがっていた
その時
目の前で女の人が財布を落としたのに気付いた
ワキにはさんでいたものが落ちたのである
声をかけて拾ってあげると、その人はとても感謝した感じで深々と頭をさげてくれた
ここで最後に力を振り絞ったのが隣にいたウルフである
これからお茶でもしませんかとか言い出した
さすがは手マ〇の王子さまと言われてるだけはある
木村が卒倒しそうになっているとその女の人は周りの女友達とクスクス笑いながら
「ごめんねw彼氏いるのwww」と言いながら人ごみの群れに消えていった
ウルフはがっかりした様子だったが、木村はそんな彼にねぎらいの言葉を送り続け
「こんなもんかぁwあーつまんね」
そんなことを言いながら地下鉄に乗り、家に帰った
実を言うと、その女の人にはもう一回だけ会った
通学中のバスの中で(T大キャンパス行き←
向こうは俺のことなんて何も思わなかっただろうけど、おれはその人の顔をギリギリ覚えていて、すごくびっくりした記憶がある
いまの俺は当時のあの人の年齢をきっと超えただろうなぁ
高校二年生に逆ナンされたい
こだまでしょうか、いいえ俺だけw
そんな昔話
ちなみにM君はナンパしまくってる途中で人の波に飲まれて消えていた←